

株式会社hacomonoは、会員一人ひとりに寄り添う接客を支援するAI接客支援プロダクト「hacomono AI Manager」の提供を開始しました。フィットネス施設を中心に、接客の見える化と定着率向上を後押しするサービスとして注目されています。
「hacomono AI Manager」とは何か
「hacomono AI Manager」は、店舗スタッフの経験や勘に頼りがちな接客業務をAIが補完し、会員ごとに最適な声かけや接客のヒントを提案するプロダクトです。店舗が設定した条件に応じて対象会員を知らせるほか、接客内容の記録や成果の可視化まで支援します。
単なる業務効率化ツールではなく、空いた時間を「より良い会員体験の創出」に振り向けることを目指している点が特徴です。
開発背景にあるのは「接客したいのにできない」現場課題
フィットネス施設では、入会後2カ月以内のコミュニケーションが継続利用に大きく影響するといわれています。一方で現場では、清掃や事務作業、日々のオペレーションに追われ、タイミングを逃さず会員に声をかけるのは簡単ではありません。
hacomonoはこうした課題に対し、AIがスタッフを支えることで、「人にしかできない接客」を現場全体で再現できる環境をつくろうとしています。
現場で起きやすい4つの課題
- 声をかけるべき会員に気づけない
- 会員ごとに合わせた接客がしにくい
- 接客内容を記録・共有しづらい
- 接客の成果を継続率などと結びつけて評価しづらい
こうした課題は、店舗運営の効率化だけでは解決しにくいものです。だからこそ、現場で迷わず動ける仕組みと、取り組みの成果を可視化する仕組みの両方が求められていました。
AI Managerで実現できる4つのこと
1. 声をかけるべき会員を知らせる
店舗で設定した条件に応じて、AIが声かけが必要な会員を通知します。清掃中や事務作業中でも接客のタイミングを逃しにくくなり、機会損失を減らせます。
2. 会員に合わせた接客を提案する
入会目的、アンケート内容、利用状況などをもとに、AIが会話のヒントを提案します。新人スタッフでも、会員の状況に合った自然なコミュニケーションを取りやすくなり、接客品質の標準化にもつながります。
3. 接客記録をその場で完結できる
音声要約やワンタップ入力により、接客内容を現場で簡単に記録できます。PCでの後入力の負担を減らし、スタッフの作業時間を圧迫しにくい点もメリットです。
4. 接客成果をダッシュボードで見える化する
接客の実施状況や再来館率などを可視化し、スタッフの取り組みを評価しやすくします。個々の頑張りが見えることで、育成や店舗改善にも活用しやすくなります。

導入企業の声から見える効果
先行導入企業のコメントを見ると、AI Managerは「記録の手間を減らす」だけでなく、接客の価値を数字で示せる点が評価されています。
アイレクススポーツライフ株式会社では、現場で負担なく記録できるようになったことで、声かけの実行状況が可視化され、アプローチ不足の会員に気づきやすくなったといいます。また、再来館率のデータから接客が継続率に結びつく実感も得られたとのことです。
株式会社ケイアイリンクでは、誰がどんな接客をしたかがデータ化され、フォローが必要な会員への声かけが成果につながることを確認できたとしています。定性的になりがちな接客を正当に評価できる点は、スタッフのモチベーション向上にもつながりそうです。
フィットネス施設のDXは「省力化」から「定着支援」へ
これまでの店舗DXは、予約や決済、入会手続きのオンライン化など、事務作業の効率化が中心でした。hacomonoの「AI Manager」は、その次の段階として、会員との関係づくりやLTV向上に踏み込んだ取り組みといえます。
有人店舗ならではの価値は、やはり人と人とのコミュニケーションにあります。AIがその接客を下支えすることで、スタッフはより本質的な接客に集中しやすくなるでしょう。
今後の注目ポイント
- フィットネス業界以外にも展開が広がるか
- スタッフ教育や店舗評価の仕組みとどう連携するか
- 接客データの蓄積がどこまで再現性のある改善につながるか
店舗運営において、接客は重要だと分かっていても後回しになりがちです。だからこそ、AIが「今、誰に、何を話すべきか」を示してくれる仕組みには大きな価値があります。会員定着を重視する施設にとって、今後の標準機能のひとつになる可能性もありそうです。
参考記事

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この記事を書いた人Wrote this article
sorein 教育×ITフリーランス / 女性
小〜高校教員として勤務し、製造業の社内SEを経験して教育×ITフリーランスになったsoreinです!教員免許や基本情報技術者、応用情報技術者、DBスペシャリストの資格を取得しています!ITニュースや技術書を読むのは趣味みたいになっています。





