生成AIの利用頻度は職種で2.4倍差、人事・マーケ職がヘビーユーザーの中心に

生成AIの利用頻度は職種で2.4倍差、人事・マーケ職がヘビーユーザーの中心に

生成AIの活用は一部の専門職だけに広がっているわけではなく、人事・採用やマーケティング・広報のように、文章作成や情報整理が多い職種で特に定着が進んでいることが、ラグザス株式会社の調査でわかりました。

生成AIの利用実態に関する調査サマリー

生成AIの高頻度利用率は職種によって大きく差がある

今回の調査は、東京都・大阪府の20〜59歳の男女3,000名を対象に実施され、そのうち企業で働く2,319名を職種別に分析したものです。結果として、生成AIを「毎日利用」または「週に数回利用」するヘビーユーザー率は、職種によって大きな差があることが明らかになりました。

最も高かったのは、人事・採用とマーケティング・広報で、ともに65.1%でした。次いで、企画・商品企画・事業企画が59.9%、エンジニア・情報システムが57.4%と続いています。一方で、最も低かったカスタマーサポート・コールセンターは27.4%で、職種間では約2.4倍の開きがありました。

一般的にはエンジニアが生成AI活用を先行しているイメージがありますが、実際には日常的に文章を扱う職種のほうが高頻度で使っている傾向が見られます。業務に自然に組み込みやすいかどうかが、利用頻度を左右していると考えられます。

成果実感も職種差があり、定型業務との相性がポイント

生成AIを使って「作業時間を短縮できた」と回答した割合は、総務・法務が57.7%で最も高く、経理・財務56.6%、エンジニア・情報システム53.1%、人事・採用52.4%が続きました。つまり、定型業務や情報整理が多い職種ほど、効果を感じやすい傾向があります。

一方で、「特に成果は感じていない」と答えた割合は一般事務・営業事務が24.0%で最も高く、営業21.3%、マーケティング・広報17.9%、カスタマーサポート・コールセンター16.2%という結果でした。人事・採用では7.3%、経理・財務では5.7%にとどまっており、同じ生成AIでも業務内容によって実感に差が出ていることがうかがえます。

企業側にとっては、単に導入するだけでなく、どの業務でどう使うかを設計することが重要だといえるでしょう。

よく使われるのは情報収集、職種特有の活用も広がる

職種を問わず多く見られたのは「情報収集・リサーチ」と「メール・チャットの作成」でした。生成AIが、すでに日常業務のベースを支えるツールとして浸透し始めていることがわかります。

  • 営業、企画、総務、エンジニア、カスタマーサポートなどで「情報収集・リサーチ」が高い
  • 人事・採用、経理・財務では「メール・チャットの作成」が多い
  • 総務・法務では「文書・記事・コピーライティング」の活用が目立つ
  • デザイナー・クリエイターでは「アイデア出し・企画立案」が特徴的
  • エンジニア・情報システムでは「プログラミング・コード作成」の利用が高い
  • 人事・採用や企画職では「会議の議事録作成・要約」もよく使われている

この結果から見えてくるのは、生成AIが単なる文章生成ツールではなく、職種ごとの専門業務に入り込む段階へ進んでいるということです。

職種別の生成AI活用方法のイメージ

企業が注目すべきは「導入」よりも「定着」

今回の調査で印象的なのは、生成AIの導入有無よりも、実際に業務へ定着しているかどうかが職種によって大きく違う点です。利用頻度が高く、成果も感じやすい職種では、生成AIはすでに業務改善の相棒として機能しています。

一方で、効果を実感しづらい職種では、使い方が限定的だったり、業務フローに十分組み込めていなかったりする可能性があります。こうした差を埋めるには、職種ごとの業務特性に合わせて、研修やルール整備、活用シーンの設計を行うことが欠かせません。

ラグザス株式会社の「RAXUS AI Partner」も、AIツールの導入だけでなく、業務整理や研修、運用改善まで一貫して支援する方針を打ち出しています。生成AIを一部の担当者だけのものにせず、組織全体で使える仕組みにすることが、今後の競争力につながりそうです。

まとめ

今回の調査は、生成AIの活用が「どの職種でも同じように進むわけではない」ことを示しました。人事・採用やマーケティング・広報のような職種では高頻度利用が進み、総務・法務や経理・財務では成果実感も高い傾向があります。

今後は、全社員に一律の使い方を求めるのではなく、職種ごとに最適な活用方法を設計することが重要です。生成AIを「使う人の工夫」に任せる段階から、「組織として活用を広げる段階」へ進めるかどうかが、企業の生産性向上を左右していくでしょう。

参考記事

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000392.000072123.html

この記事を書いた人Wrote this article

sorein

sorein 教育×ITフリーランス / 女性

小〜高校教員として勤務し、製造業の社内SEを経験して教育×ITフリーランスになったsoreinです!教員免許や基本情報技術者、応用情報技術者、DBスペシャリストの資格を取得しています!ITニュースや技術書を読むのは趣味みたいになっています。