寝ている間にシステムが完成?ラキール「LaKeel AI Platform」のオーバーナイト開発とは

寝ている間にシステムが完成?ラキール「LaKeel AI Platform」のオーバーナイト開発とは

株式会社ラキールが、次世代AIシステム開発基盤「LaKeel AI Platform」の新機能として、AIが夜通し自律的に実装を進める「オーバーナイト開発」の提供を開始しました。要件定義や基本設計といった上流工程から、実装を担う下流工程までをAIでつなぎ、開発のあり方を大きく変える取り組みです。

LaKeel AI Platformのイメージ画像

オーバーナイト開発で何が変わるのか

今回のアップデートで注目されるのは、AIが設計書をもとに、開発者が退勤した後も実装作業を継続できる点です。人が指示を出したあと、PCの電源が切れていても、クラウド上のAIエージェントが作業を進め、翌朝には動作するシステムが完成しているという構想です。

これまでの開発では、エンジニアの人数や稼働時間がそのまま生産性の上限になりがちでした。ラキールは、そうした時間的リソース環境的リソースの制約をAIで補い、開発を人員規模に依存しにくい形へ進化させようとしています。

LaKeel AI Platformの進化ポイント

  • 上流工程の「LaKeel Blu」と下流工程の実装機能がシームレスにつながる
  • AIエージェントが24時間稼働し、夜間も自律的に開発を継続する
  • 並列処理によって、開発リソースの制約を大きく緩和する

すでに上流工程では、要件定義や基本設計をAIで支援する「LaKeel Blu」が提供されていました。そこに実装機能が加わったことで、システム開発の全工程をAIでつなぐプラットフォームへと進化した形です。

AIが“夜勤スタッフ”のように働く仕組み

ラキールの説明では、「オーバーナイト開発」のAIは、途中で何度も人間に確認を求めるのではなく、実装完了まで自律的に作業を進めます。設計書を読み解き、タスクを分解し、コードを書き、迷う場面では自ら仮決めをして前に進むのが特徴です。

人間側は翌朝、申し送り事項や成果物を確認・承認する役割が中心になります。つまり、エンジニアの仕事は単純なコーディングから、AIの出力をレビューし、より付加価値の高いディレクションへと移っていく、という考え方です。

LaKeel AI Platformのバナー画像

導入で期待される効果

パイロット案件では、夜間に処理できるタスク量が従来より大きく増え、翌日には動作するシステムを確認できるケースが出ているといいます。さらに、顧客が早い段階でプロトタイプに触れられるため、手戻りの早期発見や改善にもつながります。

研修に参加した約30名のマネージャー層からは、開発前後の工数を約70%削減できるイメージという評価も得られたとのことです。実務への本格導入が進めば、開発スピードだけでなく、企画から改善までのサイクル全体が短縮される可能性があります。

今後の展望

  • UIテストなど、テスト自動化の範囲を拡大する
  • 複雑な要件にも対応できるよう、AIの生成精度を高める
  • 本番稼働システムを24時間監視する「AI監視」へ発展させる

ラキールは今後、コーディングだけでなくテストや運用監視までAIで支援する構想を掲げています。実現すれば、開発から運用までの流れがより一体化し、企業のAIトランスフォーメーション(AX)を強く後押しするでしょう。

システム開発の現場では、スピードと品質の両立がこれまで以上に求められています。AIが夜間に作業を進め、人間は朝に確認するという新しい働き方は、開発体制の見直しを考える企業にとって大きなヒントになりそうです。

参考記事

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000238.000054301.html

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sorein

sorein 教育×ITフリーランス / 女性

小〜高校教員として勤務し、製造業の社内SEを経験して教育×ITフリーランスになったsoreinです!教員免許や基本情報技術者、応用情報技術者、DBスペシャリストの資格を取得しています!ITニュースや技術書を読むのは趣味みたいになっています。