
フラー株式会社は、アプリ市場分析サービス「App Ape」のデータをもとに、ファイナンスアプリの利用実態を年代別に分析した「ファイナンスアプリ年代別利用動向レポート2026」を公開しました。今回の調査では、スマートフォン全体の利用時間が大きく伸びていない一方で、ファイナンスアプリの利用時間は増加傾向にあることが明らかになっています。

ファイナンスアプリの利用はなぜ伸びているのか
背景には、キャッシュレス決済の普及だけでなく、家計簿や資産管理、ネット銀行、証券・投資、カードローン、保険といったお金に関するサービスのデジタル化があります。日常の支払いから資産形成まで、スマートフォン上で完結する機会が増えたことで、ファイナンスアプリの存在感が高まっていると考えられます。
フラーの分析は、単なる利用者数の増減だけでなく、「いつ使われているか」「どの年代が何個使っているか」まで見ているのが特徴です。アプリの企画やマーケティングを考えるうえでも、かなり実務的な示唆が得られる内容といえるでしょう。
20代以上は複数アプリの使い分けが当たり前に
2026年5月時点で1個以上のファイナンスアプリを利用しているユーザーを対象に見ると、10代では「1個だけ」の利用が40.6%と最も高くなりました。一方で20代以上は、複数のファイナンスアプリを使い分ける傾向が強くなっています。
特に注目したいのは、20代以上の各年代で「6個以上」利用する人が3割を超えている点です。決済、家計簿、銀行、証券など、用途ごとにアプリを分けているユーザーが少なくないことがうかがえます。
- 10代は「1個だけ」が最多
- 20代以上は複数アプリ利用が主流
- 「6個以上」を使う人が20代以上で3割超
- 用途別にアプリを使い分ける行動が進んでいる
利用時間帯は昼と夕方がピーク、60代以上は朝も活発
時間帯別の利用率を見ると、全年代で12時前後と18時前後に高まる傾向がありました。昼休みや仕事終わりなど、生活の区切りでアプリを確認する行動が多いことが想像できます。
年代別では、30〜50代の動きが似ている一方、60代以上は8〜11時台の朝の利用が高いという特徴が見られました。反対に10代は終日を通して利用率が最も低く、年代ごとにファイナンスアプリとの接点がかなり異なることが分かります。
アプリ市場や金融サービスの企画にどう活かせるか
今回のレポートは、ファイナンスアプリが「とりあえず入れておく」存在から、目的別に使い分ける生活インフラへ近づいていることを示しています。特に20代以上では、1つのアプリで完結させるよりも、役割ごとに最適なサービスを選ぶ行動が定着しつつあります。
そのため、金融機関やアプリ開発会社、広告代理店にとっては、年代別に異なる利用時間帯や利用個数を踏まえた設計が重要です。たとえば、朝に使う人が多い層には通知やキャンペーンの出し方を工夫し、複数アプリを併用する層には連携性や比較しやすさを訴求するなど、打ち手を分ける余地があります。
App Apeは、スマホアプリの実利用データをもとに「いつ・誰に・どのくらい使われているか」を把握できる分析サービスです。アプリの企画やグロース、競合調査を進めるうえで、こうした年代別の利用実態は今後ますます重要になりそうです。
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この記事を書いた人Wrote this article
sorein 教育×ITフリーランス / 女性
小〜高校教員として勤務し、製造業の社内SEを経験して教育×ITフリーランスになったsoreinです!教員免許や基本情報技術者、応用情報技術者、DBスペシャリストの資格を取得しています!ITニュースや技術書を読むのは趣味みたいになっています。



