
リスティング広告は、いまや多くの企業が活用する定番のWEB広告です。ただ、実際に広告を見ているユーザーはどう感じているのか、そして企業側はどのように効果を実感しているのかまでは、意外と見えにくいものです。

トゥモローマーケティング株式会社が実施した2026年の調査では、ユーザー側の検索行動と企業側の広告運用実態をそれぞれ分析しています。本記事では、その結果をもとに、リスティング広告の現状と今後のポイントを整理します。
ユーザーはリスティング広告をどう見ているのか
まず注目したいのは、検索エンジンの利用状況です。ネット検索で最も利用されているのは「Google」で57.2%、次いで「Yahoo!」が33.3%でした。上位2社で約9割を占めており、検索広告の接点として両方を意識する必要があることがわかります。
一方で、リスティング広告そのものの認知度にはばらつきがありました。「知っている」と答えた人は49.4%だったのに対し、「聞いたことがない」も30.0%にのぼっています。つまり、広告としての存在は浸透していても、仕組みまで十分に理解されていない層がまだ一定数いるということです。
クリックされる広告の共通点
ユーザーが広告をクリックする理由で最も多かったのは、「興味関心に当てはまっていればクリックする」という回答で41.5%でした。さらに、「関係なくクリックしている」と答えた人も36.6%おり、広告を一律に避けているわけではないことが見えてきます。
クリックする理由の上位には、次の3つが挙がりました。
- 上位表示で目に入りやすい:45.9%
- 公式・信頼感がある:40.5%
- 情報にたどり着きやすい:39.2%
この結果からは、ユーザーが広告を「広告だから嫌う」のではなく、検索意図に合っているか、信頼できそうかを見て判断していることがわかります。つまり、見出しや訴求内容、遷移先ページの印象がクリック率に直結しやすいといえます。
企業はリスティング広告をどう評価しているのか
企業側の調査では、主要9媒体の中でリスティング広告の実施経験が最も高く、実施したことがない人は30.7%にとどまりました。多くの企業にとって、すでに一般的な広告手法として定着していることがうかがえます。
実施目的で最も多かったのは「サービスや商品の認知拡大」で22.9%でした。次いで「新規顧客の獲得」「興味関心の育成」が続いており、リスティング広告が顕在層への刈り取りだけでなく、認知拡大にも使われている点が印象的です。
効果実感については、「少し効果があった」が24.7%、「とても効果があった」が18.7%でした。合計すると43.4%となり、効果がなかったとする12.0%を大きく上回っています。広告施策として、一定の成果を感じている企業は少なくないようです。
今後の課題は「効果測定」と「予算」
一方で、運用上の課題も明確です。リスティング広告で最も多かった課題は「効果測定の方法」で、33.1%でした。ほかの媒体も含めて、「効果測定」「ターゲティング」「日々の運用」が上位に挙がっており、運用の難しさが共通課題になっています。
さらに、「実施したくない」と答えた人の理由では、「効果はあったが予算が限られているから」が最も多く、費用対効果と予算制約が大きな壁になっていました。成果を感じていても、継続投資の判断が難しいケースは少なくありません。

調査から見える、これからのWEB広告運用の考え方
今回の調査で見えてきたのは、ユーザーは広告に対して過度に拒否反応を示しているわけではなく、内容が自分に合っているか、信頼できるかを重視しているという点です。
その一方で、クリックしない理由として「怪しい」「詐欺への不信感」「面倒・煩わしい」といった心理もあるため、広告文だけでなく、クリック後のページ設計も重要になります。
企業側ではリスティング広告の効果実感が比較的高いものの、運用の手間や予算の制約が課題です。これからのWEB広告では、単に流入を増やすだけでなく、クリック前の不安を減らす表現とクリック後に納得感を持てる導線設計がより重要になるでしょう。
まとめ
2026年の調査結果から、リスティング広告は今も有効なWEB広告である一方、成果を最大化するにはユーザー心理への理解が欠かせないことがわかりました。検索意図に合った訴求、信頼感のある表現、そして受け皿となるLPやサイト改善までを一体で考えることが重要です。
広告運用を強化したい企業や、SEO・WEB広告の連携を見直したい担当者にとって、今回の調査は実務のヒントが多い内容といえます。自社の広告改善にも、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事を書いた人Wrote this article
sorein 教育×ITフリーランス / 女性
小〜高校教員として勤務し、製造業の社内SEを経験して教育×ITフリーランスになったsoreinです!教員免許や基本情報技術者、応用情報技術者、DBスペシャリストの資格を取得しています!ITニュースや技術書を読むのは趣味みたいになっています。




