α世代のAIとの関わり方が、想像以上に早く進んでいます。東急エージェンシーの調査によると、10〜12歳を中心としたα世代のAI利用率は60.5%に達し、日常的にAIに触れる子どもがすでに多数派に近いことが分かりました。
しかも、利用時間はInstagramやX(旧Twitter)と同水準。AIは「特別なツール」ではなく、すでに日常の接触メディアとして定着しつつあります。では、α世代はAIをどう捉えているのでしょうか。
AIは「便利な道具」ではなく「話せる相手」へ
調査では、α世代の42.9%がAIを「気を使わずに話せる友達」と回答しました。「便利な道具」と答えた人は21.6%で、AIを単なる作業補助ではなく、心理的に近い存在として受け止めている様子がうかがえます。
さらに印象的なのは、恋愛の悩みを相談する相手として、AIと友達が同率1位だったことです。親よりもAIを選ぶ割合が高く、友達にも話しにくい繊細な悩みほど、AIに打ち明けやすいという新しい関係性が見えてきます。
納得できるまで、AIと対話を重ねる
AIから思った通りの答えが返ってこなかったとき、α世代の72.9%は「指示を変えて何度でもやり直させる」と回答しました。Z世代よりも高い数値で、AIを一回限りの命令対象として扱うのではなく、対話しながら答えを磨いていく相手として見ていることが分かります。
この姿勢は、効率化だけを求める大人のAI活用とは少し違います。α世代にとっては、答えそのものだけでなく、AIとやり取りするプロセス自体が価値になっているのかもしれません。
便利さの裏で、思考力低下への不安も大きい
一方で、α世代はAIに強く惹かれながらも、依存への警戒心を持っています。「AIに頼りすぎて、自分で考える力がなくなること」への不安については、43.2%が「とても不安」と回答しました。Z世代の数値と比べてもかなり高く、子どもたち自身がAIの影響をかなり真剣に受け止めていることが分かります。
便利だから使う。でも、使いすぎると自分の力が弱くなるかもしれない。そんな葛藤を抱えながらAIと向き合っている点が、今回の調査の大きなポイントです。
α世代が示す、AIとの新しい距離感
今回の調査から見えてきたのは、α世代にとってAIが「作業を早く終わらせるためのツール」ではなく、会話の相手であり、悩みを相談できる存在として機能し始めているという事実です。
同時に、彼らはAIに感情移入しすぎることの危うさも理解しています。AIを使いこなす世代であると同時に、AIに使われないよう慎重でもある。そのバランス感覚こそが、α世代らしさといえるでしょう。
これからのAI活用を考えるうえでは、便利さだけでなく、どんな関係性としてAIが生活に入り込むのかに注目する必要があります。α世代の行動は、その未来を先取りしているのかもしれません。
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この記事を書いた人Wrote this article
sorein 教育×ITフリーランス / 女性
小〜高校教員として勤務し、製造業の社内SEを経験して教育×ITフリーランスになったsoreinです!教員免許や基本情報技術者、応用情報技術者、DBスペシャリストの資格を取得しています!ITニュースや技術書を読むのは趣味みたいになっています。