株式会社VLCセキュリティは、AIを活用した人的リスク対策サービス「AIヒューマンリスク対策プラットフォーム Powered by Yagura」の提供を開始しました。生成AIの普及でサイバー攻撃が高度化するなか、従業員一人ひとりの判断力と対応力を高めることを目的とした取り組みです。
なぜ今、人的リスク対策が重要なのか
近年のサイバー攻撃は、メールだけにとどまりません。SMS、電話、QRコード、SNSなど、複数のチャネルを組み合わせた攻撃が増えています。さらに、生成AIを使って自然な日本語の文面や音声を作り、なりすましの精度を高める手口も一般化しつつあります。
こうした状況では、従来のメール訓練だけでは十分とはいえません。攻撃を受ける可能性があるのはシステムだけでなく、日々業務を行う従業員です。そのため、組織全体で「気づく」「報告する」「分析する」仕組みを整えることが欠かせません。
サービスの特徴は「教育・訓練・報告・AI分析」の一体化
今回のプラットフォームの大きな特徴は、対策を単発で終わらせず、継続的に改善できる仕組みとして設計されている点です。マルチチャネル攻撃を想定した訓練に加え、不審メールの報告、AIによる判定、可視化までを一つの流れで提供します。
- メール、SMS、電話、QRコードを使ったマルチチャネル訓練
- 生成AIを悪用したフィッシングやディープフェイクへの対応教育
- 不審メールをワンクリックで報告できる仕組み
- AIによる分析・判定で初動対応を支援
- 訓練結果や報告状況を可視化し、継続改善につなげる
特に、外部メールに表示される報告ボタンからワンクリックで社内に共有できる点は、現場での「見つけたけれど、どう報告すればいいかわからない」という課題の解消に役立ちます。
セキュリティ担当者の負担軽減にもつながる
不審メールやメッセージの件数が増えるほど、セキュリティ担当者の確認・分類・調査の負担は大きくなります。このサービスでは、報告内容をAIが自動で分析し、脅威の可能性を判定するため、担当者は優先度の高い案件に集中しやすくなります。
また、訓練結果や報告状況を部門ごとに把握できるため、組織内のどこにリスクが偏っているのかを見極めやすくなります。これにより、教育内容の見直しや追加対策も行いやすくなるでしょう。
このサービスで解決を目指す課題
VLCセキュリティは、このプラットフォームを通じて、次のような課題の解消を目指しています。
- メール訓練だけでは対策が不十分だと感じている
- AIを悪用した巧妙なサイバー攻撃への対策を強化したい
- 不審なメールやメッセージの報告を組織に定着させたい
- セキュリティ担当者の調査・分析負荷を軽減したい
- 人的リスクを可視化し、継続的な改善につなげたい
つまり、単に「攻撃を防ぐ」だけではなく、「攻撃を受けても素早く気づき、組織として対応できる状態」を作ることが狙いです。
VLCセキュリティとヤグラの連携が生む強み
今回のサービスは、VLCセキュリティが持つ実践知と、株式会社ヤグラのAIセキュリティ技術を組み合わせて実現されています。ヤグラは「守りを、AIに。」を掲げ、教育・訓練や監視・封じ込めの領域でAI活用を進めている企業です。
VLCセキュリティ側も、コンサルティング、実践的トレーニング、AI活用のセキュリティサービスを展開しており、今回の取り組みはその強みを生かしたものといえます。人的リスク対策を単なる啓発で終わらせず、実務に落とし込める点が魅力です。
まとめ
AIの進化によって、サイバー攻撃はますます巧妙になっています。だからこそ、技術的な防御だけでなく、従業員の気づきや報告を含めた人的リスク対策が重要です。
「AIヒューマンリスク対策プラットフォーム Powered by Yagura」は、教育、訓練、報告、分析を一体化し、組織全体の対応力を底上げするサービスです。今後、サイバーセキュリティにおいて人をどう守り、どう活かすかが、ますます大きなテーマになっていくでしょう。
参考記事

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この記事を書いた人Wrote this article
sorein 教育×ITフリーランス / 女性
小〜高校教員として勤務し、製造業の社内SEを経験して教育×ITフリーランスになったsoreinです!教員免許や基本情報技術者、応用情報技術者、DBスペシャリストの資格を取得しています!ITニュースや技術書を読むのは趣味みたいになっています。
