ZoomMateとは何か

Zoomが、初のAIチームメイトとなる「ZoomMate」を発表しました。会話の内容を起点に、情報検索からタスク実行、資料作成までを一気通貫で支援するエージェント型AI業務基盤です。

これまでのAIツールは、要約や文章生成など「補助」に強みがある一方で、実際の業務をどこまで自動で進められるかが課題でした。ZoomMateはその弱点を補い、会話で決まったことを、そのまま次の行動につなげることを目指しています。

ZoomMateの概要イメージ

ZoomMateとは何か

ZoomMateは、Zoomが掲げる「System of Action(会話を行動に変え、業務を完結させる仕組み)」を体現する新機能です。ミーティングの前・中・後にわたって、必要な情報収集や業務実行をサポートします。

特徴的なのは、単なるチャットボットではなく、リアルタイムの会話コンテキストを活用しながら動く点です。会議で出た決定事項を拾い上げ、そのままアクションへ落とし込めるのが大きなポイントです。

主な機能は「検索」「オーケストレーション」「業務完結」

ZoomMateは大きく3つの役割で設計されています。情報を探すだけでなく、複数のアプリやシステムをまたいで業務を進め、最終的に成果物まで作成できるのが特徴です。

  • エージェント型検索:Zoom、Web、サードパーティシステムを横断して必要な情報を探す
  • オーケストレーション:ミーティング内容をもとにタスクやフォローアップを自動実行する
  • 業務完結:会話や社内情報をもとに、資料・レポート・計画書などを生成する

エージェント型検索で社内情報をすばやく集約

ZoomMateは、ServiceNow、Salesforce、Workdayなどのデータソースに接続し、社内ナレッジを横断的に検索できます。顧客情報、サービスチケット、プロジェクト更新、ファイルなどをまとめて参照できるため、ツールを何度も切り替える必要がありません。

さらに、検索結果は権限やアクセス制御に配慮した設計になっており、必要な情報を適切な範囲で扱える点も実務向きです。

会話を起点にタスク実行まで進めるオーケストレーション

ZoomMateの強みは、会話で終わらず、次のアクションを実際に動かせることです。たとえば会議後に、イベント登録、レコード更新、フォローアップ作成、メッセージ下書きなどを自動で進められます。

Google CalendarやMicrosoft Outlookとの連携により、スケジュール調整もスムーズです。会議で話した内容が、そのままワークフローとして動くため、引き継ぎ漏れや対応遅れの防止にもつながります。

ミーティング内容をそのまま成果物に変換

ZoomMateは、会議の会話と社内情報をもとに、プレゼンテーション、ドキュメント、スプレッドシート、レポート、プロジェクト計画などを自動生成します。議論が終わったあとに、ゼロから資料を作り直す手間を減らせるのは大きな利点です。

Zoom AI Productivity Suiteを活用し、意思決定が変わった場合も成果物をリアルタイムで更新できます。手動での同期作業が減ることで、チームはより本質的な検討に集中しやすくなります。

どんなチームに向いているのか

ZoomMateは、単一の部署だけでなく、さまざまな職種の業務に活用できます。特に、会話の量が多く、後続タスクが発生しやすいチームとの相性が良さそうです。

  • ナレッジワーカー:会議前の情報収集や資料確認を効率化
  • 営業チーム:商談情報の確認、レコード更新、提案書作成を支援
  • プロダクト・エンジニアリングチーム:背景情報の整理、チケット確認、進捗レポート作成を補助
  • 人事・オペレーションチーム:ポリシー回答やオンボーディング開始を自動化

Zoomが目指す「会話が仕事の基盤になる」世界

今回の発表から見えてくるのは、Zoomが「会議ツール」からさらに踏み込み、会話そのものを業務の起点にする方向へ進んでいることです。情報を探す、決める、実行する、成果物にするという流れをひとつにつなげる構想は、今後の働き方に大きな影響を与えるかもしれません。

ZoomMateはすでに北米向けに提供が始まっており、日本を含む他地域への展開も予定されています。AI活用が「文章を作る」段階から「業務を動かす」段階へ進むなかで、今後の動向に注目したいサービスです。

参考記事

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000135.000046792.html

この記事を書いた人Wrote this article

sorein

sorein 教育×ITフリーランス / 女性

小〜高校教員として勤務し、製造業の社内SEを経験して教育×ITフリーランスになったsoreinです!教員免許や基本情報技術者、応用情報技術者、DBスペシャリストの資格を取得しています!ITニュースや技術書を読むのは趣味みたいになっています。