2026年5月度のフリーランスエンジニア市場では、月額平均単価が78.7万円となり、全体として堅調な推移が見られました。なかでも注目を集めたのが、職種別でエンジニアリングマネージャーの単価が大きく伸びた点です。DXが実行フェーズに入るなか、開発組織をまとめるマネジメント人材の需要が高まっていることがうかがえます。
2026年5月のフリーランス案件相場は78.7万円
エン株式会社が運営する『フリーランススタート』の集計によると、2026年5月末時点の掲載案件数は437,808件で、最高単価は295万円でした。市場全体の平均単価は78.7万円となっており、フリーランスエンジニア向け案件の需要は引き続き厚い状態です。
この数字だけを見ると安定感のある市場に見えますが、実際には職種や技術領域によって動きがかなり異なります。特に上流工程や組織運営に近い役割ほど、高単価化が進んでいるのが今回の特徴です。
最も伸びたのはエンジニアリングマネージャー
職種別で最も目立ったのは、エンジニアリングマネージャーの平均単価が109.9万円まで上昇し、前月比で17.5万円増、18.9%増となった点です。開発チームの生産性向上や、組織全体の成果を最大化する役割が重視されていることが背景にあると考えられます。
一方で、これまで首位を維持していたコンサルタントは105.8万円で2位となりました。ただし4カ月連続で単価は上昇しており、戦略策定や事業推進を担う人材への需要が引き続き強いことも読み取れます。
開発言語は全体的に上昇へ転じた
開発言語別の平均単価では、先月までの下落傾向から一転し、全言語で単価が上昇しました。市場全体でハイスキル層への需要が高まっていることを示す動きといえます。
上位ではGo言語とRubyが3カ月連続で順位を維持しました。Webサービスの基盤を支える技術として、安定した需要が続いていることがうかがえます。また、5位から3位へ順位を上げたRustも注目株です。安全性と処理性能の高さが評価され、WebAssemblyやブロックチェーンなど先端領域での採用が広がっています。
- Go言語:+2.6万円 / 3.0%増
- Ruby:+1.0万円 / 1.2%増
- Rust:+2.6万円 / 3.2%増
フレームワーク別ではNext.jsの伸びが目立つ
フレームワーク別でも、今月はすべてのフレームワークで単価が上昇しました。なかでもNext.jsは前月比3.5万円増の4.3%増と伸びが大きく、モダンなフロントエンド開発への需要を感じさせます。
一方で、Ruby on Railsは1位を維持しました。Next.jsとともに3カ月連続で上位をキープしており、単なる流行ではなく、企業のWebサービス戦略にしっかり組み込まれている技術だといえるでしょう。
- Ruby on Rails:+0.7万円 / 0.8%増
- Next.js:+3.5万円 / 4.3%増
リモート案件は掲載比率28.4%、単価もやや高め
働き方の面では、リモート案件の掲載比率は28.4%でした。報酬面では、常駐案件が77.9万円、リモート案件が79.9万円で、リモート案件のほうが2.0万円高いという結果になっています。
リモートで完結できる案件は、業務の自律性やコミュニケーション力、成果ベースでの働き方が求められる傾向があります。そうした条件が、単価の上振れにつながっている可能性があります。
今後のフリーランス市場で意識したいこと
今回の調査から見えてくるのは、単に実装スキルが高いだけでなく、開発を推進し、組織を動かせる人材の価値が高まっているということです。特に、エンジニアリングマネージャーやコンサルタントのような上流寄りの職種は、今後も高単価を維持しやすいと考えられます。
また、Go、Ruby、Rust、Next.jsといった技術は引き続き注目度が高く、案件探しの際は市場動向を踏まえて選択することが重要です。フリーランスとして収入を伸ばしたい方は、技術力に加えてマネジメント力や提案力を磨くことで、より条件の良い案件に出会いやすくなるでしょう。
フリーランス市場は、景気や企業の投資状況によって変化しやすい分野です。だからこそ、定点観測で相場を把握し、自分の得意領域がどこで評価されやすいのかを定期的に確認しておくことが大切です。
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この記事を書いた人Wrote this article
sorein 教育×ITフリーランス / 女性
小〜高校教員として勤務し、製造業の社内SEを経験して教育×ITフリーランスになったsoreinです!教員免許や基本情報技術者、応用情報技術者、DBスペシャリストの資格を取得しています!ITニュースや技術書を読むのは趣味みたいになっています。

