KACHIKANとは何か

採用の現場でよく聞く「面接では良かったのに、入社後に合わなかった」という悩み。株式会社エイトエンジニアリングが発表した新サービス「KACHIKAN(カチカン)」は、そんな見えにくいミスマッチに切り込む価値観採用AIマッチングサービスです。2026年春のβ版リリースを予定しており、採用の考え方を大きく変える存在として注目されています。

KACHIKANとは何か

KACHIKANは、候補者の価値観を可視化し、企業や配属先チームとの相性をAIが予測してマッチングするサービスです。スキルや経歴だけでは判断しづらい「考え方の重なり」に着目し、企業と人材の双方が納得しやすい採用を目指しています。

採用では能力の評価が重視されがちですが、実際の定着や活躍を左右するのは、仕事の進め方や意思決定の軸、組織文化との相性であることも少なくありません。KACHIKANは、その部分を診断とデータ分析で見える化します。

KACHIKANの法人向けサービスイメージ

誕生の背景にあるのは「見えていなかっただけ」という課題

このサービスが生まれた背景には、採用担当者と働く人の双方が抱えてきた共通課題があります。企業側は「面接では好印象だったのに早期離職につながった」と感じ、個人側は「会社の考え方に合わなかった」と違和感を抱えて転職を繰り返す。どちらかが悪いというより、価値観の違いが事前に見えていなかったことが問題でした。

KACHIKANは、そのズレを事前に可視化し、採用を“選ぶ場”から“理解し合う場”へと変えていくことを目指しています。

診断は108問、価値観を36分類・9マトリクスで分析

KACHIKANの診断は、慶應義塾大学大学院経営管理研究科 講師・岩本隆教授の監修のもと設計されています。上場企業延べ1,000社の価値観データを基盤に、心理学・行動経済学・組織行動学の知見を統合。108問の設問を通じて、価値観を36分類・9マトリクスに体系化します。

面接官の印象や主観に左右されやすい採用判断を、より科学的なアプローチで補完できるのが大きな特徴です。企業は自社の価値観を整理でき、候補者は自分が大切にしている働き方や判断軸を把握できます。

採用ミスマッチの減少が、働き方の多様化にもつながる

価値観を基準にした採用が広がれば、単に離職率を下げるだけでなく、企業と個人の関係そのものが変わっていきます。特に、地方企業や中小企業にとっては、自社の文化や働き方を丁寧に伝えることで、立地や知名度に頼らない採用がしやすくなります。

また、育児・介護・副業など、さまざまな事情を抱えながら働く人にとっても、価値観に合う職場を選びやすくなる点は大きなメリットです。KACHIKANは、雇用の「数」ではなく「質」を高めるための仕組みとして期待されています。

今後の展開と将来像

今後は、2026年春ごろにβ版をリリースし、企業診断とAI推薦機能を本格稼働。さらに2026年夏ごろにはγ版として、組織分析や部署ごとの傾向可視化も予定されています。

将来的には、採用だけでなく育成、配置、評価までを統合するプラットフォームへ発展する構想も示されています。KACHIKANが目指すのは、「採用で終わらない」人材活用です。人が入社してからも活き続ける組織づくりを支える、価値観データの社会的インフラ化が進めば、採用のあり方はさらに進化していくでしょう。

まとめ

KACHIKANは、スキルや経歴だけでは見えない価値観の相性に光を当てる新しい採用サービスです。AIとデータを活用しながらも、根底にあるのは「人と人が理解し合える関係をつくる」という視点。採用のミスマッチに悩む企業にとって、そして自分に合う働き方を探す人にとって、今後注目したいサービスといえます。

参考記事

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000181440.html

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sorein

sorein 教育×ITフリーランス / 女性

小〜高校教員として勤務し、製造業の社内SEを経験して教育×ITフリーランスになったsoreinです!教員免許や基本情報技術者、応用情報技術者、DBスペシャリストの資格を取得しています!ITニュースや技術書を読むのは趣味みたいになっています。