AI検索が当たり前になりつつある今、「1つの質問に対して、AIが裏側で何回検索しているのか」を考えたことはあるでしょうか。
今回の調査では、ChatGPTやGeminiが1つの質問を複数のサブクエリに分解しながら情報収集する「クエリファンアウト(QFO)」の実態が明らかになりました。しかも、その回数は平均4.23回、最大33回。想像以上に多い結果です。
クエリファンアウト(QFO)とは何か
QFOとは、ユーザーが入力した1つの質問を、AIが複数の検索クエリに分解して調べる仕組みのことです。たとえば「東京で安くて評判の良い会議室を探したい」という質問があれば、AIは「東京 会議室 安い」「東京 会議室 評判」「会議室 レンタル 予算」など、条件ごとに細かく検索する可能性があります。
つまり、従来のSEOのように「1キーワード=1検索」と考えるだけでは不十分になってきています。AI検索では、どのサブクエリに自社コンテンツが引っかかるかが重要になるのです。
35,482件の分析で分かったこと
Queue株式会社が公開した調査では、2026年2月5日から5月27日までに集まった35,482件のプロンプトを分析。その結果、生成されたサブクエリは合計110,487件にのぼりました。
この数字だけでも、AIが1つの質問に対してかなり多くの裏側検索を行っていることが分かります。平均すると、1質問あたり約3.1倍の検索が行われている計算です。
特に注目すべき6つの発見
- 平均4.23回、最大33回のサブクエリが発行されていた
- ChatGPTはGeminiの約1.6倍の裏側検索を実行していた
- 7回以上の高QFOは、ほぼChatGPTが占めていた
- プロンプトが長く具体的になるほど、QFO数は約2倍に増えた
- QFOは全体の73.5%で発生しており、かなり一般的な挙動だった
- 一部の質問ではQFOが爆発的に増え、分布は右に長く偏っていた
特に印象的なのは、ChatGPTとGeminiで挙動がかなり違う点です。ChatGPTは平均5.29回、Geminiは3.34回と差があり、複雑な質問ほどその差はさらに広がる傾向が見られました。
また、詳細な条件が入った長文プロンプトほど、AIは複数の観点に分解して検索するため、QFOが増えやすくなります。これはマーケティングやコンテンツ設計にとって、かなり重要な示唆です。
SEO担当者が意識すべきポイント
この調査が示しているのは、AI検索時代では「検索される設計」そのものが変わっているということです。これからは、単にキーワードを詰め込むのではなく、AIが分解しそうなサブクエリまで見据えてコンテンツを作る必要があります。
- ユーザーの質問を条件別に分解して考える
- QFOで拾われやすい表現をコンテンツ内に盛り込む
- ChatGPTとGeminiで異なる傾向を前提に最適化する
- 比較・条件・用途など、具体性の高い見出しや説明を用意する
特に、「1ページで1つのキーワードを狙う」発想から、「1つの質問の裏にある複数の検索意図を拾う」発想への転換が求められます。
QFO可視化はAI検索対策の第一歩
今回の調査では、QFOは特殊な現象ではなく、AI検索の標準的な仕組みであることも分かりました。4件中3件で発生しているなら、もはや無視できるレベルではありません。
今後は、自社のコンテンツがAIのどのサブクエリで引用されるかを把握し、そこに合わせて改善していくことが重要になります。検索体験が変われば、SEOの勝ち筋も変わります。
AI検索の時代に備えるなら、まずは「AIが裏で何を検索しているのか」を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
参考記事

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この記事を書いた人Wrote this article
sorein 教育×ITフリーランス / 女性
小〜高校教員として勤務し、製造業の社内SEを経験して教育×ITフリーランスになったsoreinです!教員免許や基本情報技術者、応用情報技術者、DBスペシャリストの資格を取得しています!ITニュースや技術書を読むのは趣味みたいになっています。

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