生成AIは「なくなると困る」存在に

生成AIは、もはや「話題の新技術」ではなく、日常や仕事に深く入り込む存在になりつつあります。株式会社ICT総研が公表した2026年5月の調査では、利用者の多くが「なくなったら困る」と感じており、利用頻度も増加傾向にあることがわかりました。

この記事では、ICT総研の調査結果をもとに、生成AIがどのように受け入れられ、今後どんな役割を担っていきそうかを整理していきます。

生成AIは「なくなると困る」存在に

今回の調査でまず注目したいのが、生成AIサービスが使えなくなった場合にどの程度困るか、という質問です。結果は「非常に困る」18.3%、「ある程度困る」40.9%で、合計すると59.2%に達しました。

この数字は、生成AIが単なるお試しツールではなく、すでに多くの人にとって欠かせない道具になっていることを示しています。特に、検索、文章作成、要約、アイデア出しなど、日常的に使う場面が増えていると考えられます。

一方で、「まったく困らない」は8.9%にとどまりました。まだ全員が依存しているわけではありませんが、利用経験者の中では着実に存在感を高めているようです。

継続利用意向は55.9%と高水準

全回答者を対象にした今後の利用意向では、1年以内に利用したい人が55.9%でした。内訳を見ると、「1週間以内」が30.8%、「1か月以内」が13.9%、「3か月以内」が5.9%、「1年以内」が5.3%です。

すでに使っている人だけでなく、「これから使ってみたい」「利用を再開したい」と考える人が多い点は、生成AI市場の広がりを示す重要なポイントです。

さらに、「わからない・生成AIサービスを知らない」と答えた人も26.0%いました。つまり、まだ利用に踏み出していない層が一定数残っており、情報発信や使い方の案内次第で新規ユーザーを増やせる余地があるということです。

利用頻度は増加傾向。定着フェーズに入っている

現在使っている生成AIサービスについて、半年前と比べて利用頻度がどう変わったかを尋ねた結果、主要サービスでは利用増加が目立ちました。

  • ChatGPT:67.2%が「増えている」「やや増えている」
  • Gemini:66.4%が「増えている」「やや増えている」
  • Microsoft Copilot:57.4%
  • Genspark:60.0%
  • Claude:39.4%

ChatGPTとGeminiでは、利用者のおよそ3人に2人が頻度の増加を感じていました。これは、最初は試しに使っていた人たちが、今では日常的に使うようになってきた流れを示しています。

とくにChatGPTやGeminiは、情報整理や文章生成の手段として定着が進んでいる印象です。生成AIが「たまに使う便利機能」から「毎日使う作業補助」へ変化していることが読み取れます。

検索エンジンの利用減少が41.3%。情報収集の形が変わる

生成AIを使うようになってから、利用頻度が減ったものとして最も多かったのは検索エンジンで、41.3%でした。次いで、SNSが23.6%、人に聞くことと自分で一から調べることがいずれも21.2%となっています。

これはかなり大きな変化です。従来は検索エンジンで情報の入口を作り、複数のページを見比べながら答えにたどり着くのが一般的でした。しかし、生成AIなら最初から要点を整理した形で返してくれるため、調べものの効率が大きく変わります。

もっとも、「特に変わらない」と答えた人も28.8%いました。つまり、生成AIが検索を完全に置き換えているわけではなく、既存ツールと併用しながら使う人も多いということです。

今後期待されるのは「正確さ」と「効率化」

今後、生成AIに期待することとして最も多かったのは、「より正確で信頼できる情報提供」で56.6%でした。次いで、「作業時間のさらなる短縮・効率化」が43.0%、「専門知識・スキルの補完」が34.4%、「業務の自動化・代行」が28.5%となっています。

この結果からは、生成AIに対して便利さだけでなく、信頼性を強く求める声が大きいことがわかります。特に情報ツールとして使う場合、回答の速さだけでなく、内容の正確さが重要です。

また、「特に期待していない」は7.7%にとどまりました。多くのユーザーが、生成AIに何らかの進化を期待している状況です。

今回の調査から見える3つのポイント

  • 生成AIは、すでに多くの人にとって「困ると感じる」レベルまで定着している
  • 今後も使いたい人が過半数を超えており、市場拡大の余地は大きい
  • 検索エンジンの代わりとして使う人が増え、情報収集のスタイルが変わりつつある

今回のICT総研の調査は、生成AIが「一時的なブーム」ではなく、日常の中にしっかり入り込んでいることを示しています。今後は、正確性の向上や業務連携の強化が進むことで、さらに利用が広がっていくでしょう。

生成AIをまだあまり使っていない人にとっても、いまは試しやすいタイミングです。調べもの、文章作成、要約、アイデア整理など、身近な用途から取り入れてみると、その便利さを実感しやすいはずです。

参考記事

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000019182.html

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sorein

sorein 教育×ITフリーランス / 女性

小〜高校教員として勤務し、製造業の社内SEを経験して教育×ITフリーランスになったsoreinです!教員免許や基本情報技術者、応用情報技術者、DBスペシャリストの資格を取得しています!ITニュースや技術書を読むのは趣味みたいになっています。