生成AIは「なくなると困る」レベルまで浸透

生成AIは、もはや「試してみる新しい技術」ではなく、日常や仕事に欠かせない存在へと近づいています。ICT総研が2026年5月に公表した調査では、利用者の59.2%が「生成AIが使えなくなったら困る」と回答しました。

さらに、今後1年以内に利用したいと答えた人は全体の55.9%にのぼり、利用の広がりにはまだ大きな余地があることも見えてきました。この記事では、調査結果から見える生成AIの定着ぶりと、私たちの情報収集行動がどう変わってきているのかを整理していきます。

生成AIは「なくなると困る」レベルまで浸透

今回の調査で注目されるのが、利用経験者の約6割が「非常に困る」「ある程度困る」と答えた点です。内訳は「非常に困る」18.3%、「ある程度困る」40.9%で、合計すると59.2%になります。

これは、生成AIが一時的な流行ではなく、仕事の補助日々の調べものに深く入り込んでいることを示しています。逆に「まったく困らない」は8.9%にとどまり、便利さを実感している人がかなり増えていることがわかります。

1年以内に使いたい人は55.9% まだ取り込み余地も大きい

全回答者に対して、今後の利用意向を聞いたところ、「1週間以内に利用したい」が30.8%、「1か月以内」が13.9%、「3か月以内」が5.9%、「1年以内」が5.3%でした。これらを合計すると、55.9%が1年以内の利用意向を示しています。

一方で、「今後利用する予定はない」は15.8%、「わからない・生成AIサービスを知らない」が26.0%でした。特に「わからない」層が約4人に1人いる点は見逃せません。使い方がわからない人や、まだ必要性を感じていない人に向けた案内次第で、新たな利用者を増やせる可能性があります。

利用頻度は増加傾向 ChatGPTとGeminiで特に顕著

現在利用中の生成AIについて、半年前と比べた利用頻度を尋ねると、主要サービスでは「増えている」「やや増えている」と答えた人が過半数を超えました。

  • ChatGPT:67.2%が増加
  • Gemini:66.4%が増加
  • Microsoft Copilot:57.4%が増加
  • Genspark:60.0%が増加
  • Claude:39.4%が増加

ChatGPTやGeminiでは、利用者の3人に2人が頻度増加を実感していることになります。これは、単なる「お試し」から、継続的に使うツールへ移っている流れを示しているといえるでしょう。

Claudeは増加率こそやや低めですが、「変わらない」が51.5%と高く、すでに一定の使い方が定着している様子もうかがえます。

検索エンジンの利用減少が41.3% 情報収集の入口が変わる

生成AIを使うようになって、利用頻度が減ったものとして最も多かったのは「検索エンジン」で、41.3%でした。次いで「SNS」が23.6%、「人に聞く」「自分で一から考える・調べる」がいずれも21.2%となっています。

この結果は、生成AIが調べものの入り口として機能し始めていることを示しています。検索エンジンでキーワードを打ち込んで情報を拾うよりも、生成AIに要点をまとめてもらうほうが早いと感じる人が増えているのでしょう。

とはいえ、「特に変わらない」も28.8%あり、検索と生成AIを併用している人も少なくありません。現時点では代替というより、情報収集の選択肢が増えたと見るほうが自然です。

今後の期待は「正確性」が最多 便利さだけでは足りない

今後の生成AIに期待することとして最も多かったのは、「より正確で信頼できる情報提供」で56.6%でした。続いて、「作業時間のさらなる短縮・効率化」が43.0%、「専門知識・スキルの補完」が34.4%、「業務の自動化・代行」が28.5%となっています。

ここから見えてくるのは、ユーザーが生成AIに対して、単なる“便利ツール”以上の役割を求めているということです。特に正確性への期待が高いのは重要で、今後の普及には信頼性の向上が欠かせません。

「特に期待していない」は7.7%にとどまっており、多くのユーザーが何らかの改善を望んでいます。精度向上や業務との連携が進めば、生成AIはさらに定着していくはずです。

今回の調査から見える3つのポイント

  • 生成AIは日常や業務に深く入り込み、なくなると困る人が増えている
  • 未利用・未定着層もまだ多く、普及の余地は十分にある
  • 検索エンジンとの役割分担が進み、情報収集の方法が変わりつつある

今回の調査は、生成AIが「使う人だけが使う道具」から、「多くの人が継続利用する基盤」へ変わりつつあることを示しています。今後は、正確性の向上や業務効率化の機能がどこまで進むかが、普及の鍵になりそうです。

生成AIをまだ使っていない人にとっても、今は学び始める良いタイミングです。実際に触れてみることで、どこが便利で、どこに注意が必要かが見えやすくなります。

参考記事

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000019182.html

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sorein

sorein 教育×ITフリーランス / 女性

小〜高校教員として勤務し、製造業の社内SEを経験して教育×ITフリーランスになったsoreinです!教員免許や基本情報技術者、応用情報技術者、DBスペシャリストの資格を取得しています!ITニュースや技術書を読むのは趣味みたいになっています。